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2010年10月 9日 (土)

「君に届け」(実写映画版)

うーむ。。
かなりマンガの世界を再現していたとは思うし、悪くはないと思ったんだけどなんだろう、このすぐに内容を忘れてしまいそうな物足りなさというか薄っぺらい感じは。

マンガの読み過ぎというのは明らか。
あのシーンにあのセリフがない、あのシーンがなぜ場面転換する、あのエピソードが抜けている、ともう原作との比較をずっとしてしまっていた。

で、そんな風に原作との比較をしてしまうのは結局、「映画」としての世界に没頭させる何かが足りかなったんだろう。脚本も原作尊重してたけど変更した部分の必然性がピンとこない部分が多い中途半端な感じ。特にラストは気に入らない。オリジナルのエピソードを生かそうとしたのはわかるけど、それだとこのマンガにある大切な何かが抜けてないかね。
それから、映画としての絵の完成度が低かった、ような気もする。もっと何かこう、圧倒的な「シーン」の美しさというか迫力というか、そんなものが欠けていたかな。全体的にセピアカラーに染めたのがマイナスになっていたかもしれない。

主役ふたりはかなり頑張っていたので、残念。

というわけで、マンガだけ読んでいればよいです。
ちなみにアニメは完全にマンガそのまんまなのでOK(というかすでにマンガを読むとアニメキャラの声で脳内再生)。アニメ1部のオープニング、エンディング、共に動画ごととてもよい。

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