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2015年1月

2015年1月29日 (木)

文化財を守れ!「歴史民俗資料館消防訓練」を見学した

 1月25日朝10時から、草加市歴史民俗資料館で消防訓練があったので訪ねてみた。
 
 この訓練は、1月26日「文化財防火デー」にちなんだもの。

 1949年1月26日の早朝、現在ある木造建築物で世界最古である法隆寺の金堂で火災が発生、堂内の壁画の大半が焼損。2月には愛媛県松山城で、6月には北海道松前城でも火災が発生。立て続けに国宝が火災に見舞われたことから、文化財を火災や災害から守ろうという気運が生まれ、1950年に文化財保護法が設定された。
 ちなみに1950年7月には金閣寺が焼失。。
 で、1955年に、文化財保護啓蒙のために設定されたのが「文化財防火デー」。

 主催は草加市消防本部・消防署と生涯学習課(教育総務部)、歴史民俗資料館。
 訓練には「草加宿案内人の会」と付近の「一番通り商店街」「四丁目町会」「五丁目町会」「六丁目町会」が参加。
 
 細川館長をはじめ、一番通り商店街の長谷部さん(音楽特集で取材)、消防署の森さん(防災特集で取材)と、「草生人」と関わりのある方がいて、みなさんにご挨拶。
 
 訓練は「開会式」→「訓練」→「閉会式」と手順通りスムーズに進んだ。

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※開会式。

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※地震発生のアナウンス→シェイクアウトの後、来館者の避難誘導指示。「草加宿案内人の会」の方が協力。

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※消防機関への通報。テーブルに電話を置いてシミュレーション。 

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※文化財持ち出し。草加市指定文化財の「板碑」(いたひ)と「丸木船」、面芝居の「面」などのダミーを持ち出し。

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※初期消火訓練。ここで町会や商店会が協力。

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※消防車登場。狭い中に入り、上から放水。ホースはぐるっと草加小学校側から引かれていた。

 閉会式での訓練講評で、消防本部の石塚消防長が話されたこと。
 4年振りの訓練であること、前回は大雪で中止になったこと、こういった形で訓練ができたことは初めてでとても意義があること。

 ラストは『みんなで守ろう文化財!1月26日は「文化財防火デー」』の垂れ幕披露と、参加者全員の記念撮影で締め。

 それほど緊張感のある訓練ではなかったけれど(^_^;)、でも、重要だ。
 何回か防災訓練に参加して思ったことがある。こういった訓練は、どんなにゆるく思えても、一度でもやっておけば何もしないよりも絶対にスムーズに動ける。体と目で(情景として)覚えたことは、文章で記憶するよりもずっと印象に残るからだ。

 ………ただ、地震による火災が発生したら、同時多発でとなる可能性が高いし、なかなか訓練通りには行かないと思うけれども………。。

 ということで、無事終わって解散。

 消防署員の方が、持ち出し訓練で使ったものを片付けていたので「これはどなたが作るんですか?」と聞いてみた。なんと全部消防署員の手作り!「丸木船」を模したダンボールはけっこう大きく、しっかり色が塗ってあった。「ふだんはあまりこういうことはしないんですけれどね。ダンボールの箱に「資料」と書いた紙を貼るくらいで」。力が入ってたんですね。
 
 みなさんお疲れ様でした。


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※一番通り商店街のみなさん。後ろ左側に草加市消防西分署の森さん、背後真ん中 細川館長さん。

2015年1月26日 (月)

「草加市の給食はおいしいっ」を確かめる「学校給食展」

 1月24日、谷塚文化センターで開催されていた「第31回学校給食展」に行ってきた(24日から26日まで)。

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※「パリポリくん」が受け付けで歓迎

 学校給食展とは、教育委員会が主催する、給食の啓蒙イベント。

 大人気の給食試食会のほか、給食をテーマにした人形劇・紙芝居、そして食育スタンプラリー(魚の大きさ比べとかバランス献立チャレンジなどのゲームをクリアしてスタンプを集める)。

 ロビーでは、市内小中学校の給食担当の先生がテーマ毎に模造紙にまとめた給食レポート、給食標語・川柳(各学校から提出)、給食の絵の展示。

 イベントは10時からだったが、受け付けにはすでに長い列が。今日開催される「給食試食」の整理券が配られるためだ。
 とりあえず奥の階段まで続く列の最後尾に並んだのだが、私の番の時には午後1時からの分となっていたため、パス。「草生人」のスタッフであることを告げ、人の顔がわからないならOKと写真撮影の許可をいただいたのだが、割と早くに一回りしてしまい、結局取材せずに帰ってしまった。申し訳ありませんm(__)m

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 試食の献立は、タイトルが『愛情たっぷり手作り給食』で「小松菜とベーコンのパスタ」「じゃが丸くん」「むらくもスープ」「じゃこピーサラダ」「りんごゼリー」。
 うん、ちょっと食べたかったな。。


 訪れていたのは、ほとんどが幼児や就学前児童を連れた家族だ。
 「草加の給食が美味しい」という情報は、たぶん保育園や幼稚園で流れているのではないかと思う。自校式(学校内に調理室がある)で、暖かい給食が食べられる。

 市内の高校に通っていた娘の話では、給食の話を友人とすると、自校式とセンター式で「給食終わって残念派」と「給食終わって良かった派」に別れるのだそう。
 そんなに違うのか。

 ちなみに草加市周辺では、越谷市や三郷市はセンター方式※1、草加市や春日部市は自校方式だ。

 今回試食は逃してしまったが、以前娘が小学校の時に1度参加したことがある。わかめごはんと何だっけ………。ともかく美味しかった。。何より、「もう給食が食べられなくて悲しい(T.T)」という娘たちの言葉を聞くだけで、その美味しさがわかる。
 最近の給食はけっこう凝った料理も出る。料理に自信の無いお母さんは、くれぐれも「給食おいしい?」と話題をふらないように(^_^;)
 私が子供の頃、給食はおいしくない料理の代名詞だったような気もするけれど、いつからこんなにおいしくなったのかなあ。

 さて、受け付けでもらったパンフレットの中に、「草加市における学校給食(歴史の変遷)」というものがあった。

 昭和23年 草加小学校に調理場が完成。
 昭和33年 草加小学校に新給食室が完成して週5回完全給食を開始。
 昭和41年 市内全小学校(当時7校)で完全給食を実施。
 昭和63年 学校給食実施40周年を記念して、「学校給食展」を開催(これが1回目とすると、今年が平成27年で31回目………何年か年に2回開催した年があったのだろうか………)。
 
 平成になると、毎年のように「埼玉県教育委員会教育長賞」を受賞するようになっている。それだけ草加市の給食は頑張っているのだろう。

 この年表で気になったのが「完全ドライ方式の調理場完成」。校舎が新しくなっているところが次々と切り替わっている※。
 古い給食室は、食器を熱湯消毒し、床に水をぶちまけて掃除するので「ウエット方式」と言われているらしい。高温多湿になるので微生物が増加しやすく機器も腐敗しやすい、作業着が重装備などのデメリットがある。というか、それらを改良してドライ式が生まれたわけだ。

 毎年作成される給食の食育パンフレット「ひろがれおいしいにおい」※のバックナンバーも展示されていた。表紙をめくったところに「入学おめでとう」とあるので、新一年生に配布されているものだ(子供が小学生の頃に見た記憶がある)。
 
 それほど規模の大きなイベントではないけれど、これから市内の小学校に入る子供たちと保護者にとってはとっても意味があると思うので、機会があればぜひ。
 

※1 越谷市の給食がセンター方式
スタッフが越谷市出身だが、当時は自校式だったとのこと。いつからセンター方式に変わったのか、ネットで調べてみたのだがわからなかった。
埼玉県全体のレポートとしては、以下のページにあった。
「埼玉県の市だけを見れば、自校調理方式の学校は39市中、12市が該当し約30%です。具体的には草加市、鳩ヶ谷市、志木市、和光市、新座市、桶川市、飯能市、坂戸市、深谷市、春日部市、蓮田市、幸手市等があげられます。」(埼玉県議会議員すがかつみ活動報告)。
自校式は3分の1と、意外と少ない。いくつか別のページも見てみたが、自校式とセンター方式と併用している自治体もあるようだ(レポートにある「川口市」も併用)。

※2 ドライ方式
ドライシステムって何ですか?
山陽小野田市のサイトから(PDFファイル) 
 

※「ひろがれおいしいにおい」
編集・発行:草加・子どもの健康と学校給食を考える会。1991年初版、以後毎年発行。表紙を開いた1ページ目に、草加市の小中学校で給食を体験した著名人のコメントが掲載されている(今年はWING FRAP )。

2015年1月20日 (火)

「子供会」復活のきっかけに「伝右川遊歩道 そうか桜植樹会」

 1月18日日曜日、草加南町会にある伝右川遊歩道で開催された「そうか桜植樹祭」を訪ねた。山川百合子さんから連絡していただいた。ありがとうございます。


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 「植樹祭」は、新しい住宅街「時めく街」(※1)の東側にある伝右川遊歩道に、その地区の子供達の手を借りて「そうか桜」植えようというイベント。「そうか桜」は『市役所玄関前にある「仙台紅しだれ」の枝を接ぎ木し育成したもの』(※2)。

 植えた子供たちの名前をつけたプレートが、それぞれの桜に付けられる。子供たちの成長とともに木々も育ってゆく。10年、20年と過ぎたときに、「故郷の思い出の場所」のひとつになっている。素敵だなあと思う。
 

 10時からと聞いていたが、少し出るのが遅れてしまい、草加駅から伝右川沿いに駆け足で向かった。ハーモネスタワーが見えたころに人が集まっているところがあって、すぐに目的の場所とわかった。すでに「そうか桜」の苗木(といっても大きめの)が植えるところに横たわり、植樹を待っていた。
 瀬戸健一郎氏の「受け付けしてください、自分で名前を書いてください」という声が響く。

 新しい住宅地だけあって、若い夫婦と幼児から小学生くらいの子供がわいわいと集まっていた。参加した子供たちは80名。やはりこのくらいの年齢の子供たちが集まると何か場の力が強くなる気がする。子供ってエネルギーのかたまりだからね。。

 10時半から開会式。
 町会長さんの挨拶の後、遊歩道の整備は埼玉県の事業であることや、草加南町会に「子供会」を復活させることなどが話されて、植樹が始まった。

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 ちなみに植えられた「そうか桜」にはすでに「花芽」があって、今年の春から花が咲くとのこと。


 今少子化で、地域の「子供会」は消滅の危機にある。母体となる町会・自治会に未加入の世帯が多い上に(草加市では入会しているのは住民の6割(※3))子供が少なく、活動ができなくなってきたためだ。
 しかし、防災・防犯上、町会・自治会の役割は逆に重要度を増している。今の時代、まとめていくのは大変だと思うけれど、なんとか頑張って欲しいと思う。

 市内にある「子供会」、いろいろな活動について取材したらおもしろいかもしれないなあ。

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それぞれしっかり固定。


■おまけ 今「松原団地」が熱い。

 松原団地駅周辺は、再開発が進んで、急速に人が増えている。

 UR賃貸住宅(コンフォール松原)と、分譲マンション「ソライエ」)が建ち並び、また、特別養護老人ホーム(アートフェリス)もある。ここはただの特養ではなく、「映像美術館」の機能を持っているところで、最上階に地域の住民が使える「地域交流室」が存在する(あまり知られていないけれど、時々作品展を開催している)。

 また、総合病院(埼友草加病院)も建設中だ。

 このあたりの開発状況の情報がまとまったものが無いか探していたら、シティテラスの広告ページにわかりやすいのがあった。「SOKA-MATSUBARA MIRAI MAP /CHECK! 草加松原の進化を実感してみよう」

 この元ネタはページにも書いてあるけれど、「松原団地駅西側地域まちづくり推進事業」で使われているもので、ネット上では今のところこちらで確認できる。

 不動産会社のシティーテラスブログでは、周辺のお店やイベントなどがしっかり紹介されている。

 東側には、草加市文化会館、綾瀬川左岸広場、そして松原遊歩道が控え、ものすごく素敵な住環境になっていると思う。うらやましい。
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植樹した遊歩道の反対側にもきれいな遊歩道が続く。川の先には、ソライエとハーモネスタワー。

※1 「時めく街 草加松原」
開発当初のプレスリリース

※2 そうか桜
すでに苗木配布は終了している。

※3 住民の6割
以前「草生人 防災特集号」で市役所の方にお話を伺ったときに出た話。4割は町内会や自治会に入っていないということになる。

※広告や市の公式ページなどは、リンクが切れることがけっこうあります。その点ご容赦くださいm(__)m

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