今年は「天気予報は雨」が挨拶の枕言葉、「ふささら祭り」を歩いた
11月2日と3日の天気予報が「雨」から「晴れ」に変わったことに、草加市民の少なくとも2割は心から喜んだと思う(数字に根拠無し(^_^;)。草加市最大のイベント「草加ふささら祭り2014」の初日の朝は予報に反して快晴。
2日間、取材と称してふらふらぐるぐるしてきたので、そのレポートを。
※2日の朝は快晴。10時前なのでまだ人はそれほどいない。
実は今年初めて、松原遊歩道横の足立越谷線で行われる「少年駅伝大会」から見始めた。
午前9時、開会式の空は青く、挨拶をするスタッフや招待者の言葉には必ず「天気予報では雨でしたがこの通り晴れて………」というセリフが入ることになった。
「少年駅伝大会」は想像していたのとは違い、ふささら祭りのため通行止めになる足立越谷線を使った一種のリレーだった。トータル40以上の、野球やバスケットボールなどの市内スポーツチーム(スポーツ少年団)が競う。朝日を浴びて輝く子供たち。応援する保護者の声が凄い。
優勝チームの詳細はこちらをどうぞ。スポーツ少年団ブログ
左岸広場に移動すると、すでにテントで埋まっていた。9時30分から「商工会議所まつり」オープニング。司会の三遊亭春馬氏のよく通る声が響く。
商工会議所会頭さん、草加市長さんなどの挨拶はやはり「天気予報では雨でしたが………」。
「去年は10万人が訪れましたが、今年は30万人、草加市が24万人なのでそれを超えて………」とお話されていたのはどなただったかしらん。
このイベントではたくさんの市内業者さんがお店を出しているので、知っている人にたくさん出会う。
お店が食べ物だけではないところがポイントで、「そうかモノづくりブランド」の商品が安く買える「モノづくりダイレクトセール」エリアだけではなく、左岸広場の中央を囲むようにさまざまな業者さんのお店が並ぶ。
市内業者の大博覧会、ありとあらゆるものが揃っている感じ。
しばらくぶらぶらして、一つほっとしたのは、松原遊歩道の南側に、ふつうの露店が出ていたこと。
かつての「市民祭り」の、遊歩道に長く連なる露店に感動していたので、無くなったらものすごくつまらん、と思っていた。数はかなり減ってはいたけれど、金魚すくいや射的などにはしっかり子供たちが集まっていた。※
午後は市民パレード。
スタート地点の「ふささら祭りオープニング」を、メディアのカメラマン風に道路上で撮影(^_^;)。去年と同じ、「team清門」がよさこいジュニアPR隊としてパフォーマンス。
「草加ふささら流し踊り」の人数に驚き、「埼玉県警察音楽隊」の格好良さにしびれていた。
左岸広場と遊歩道をうろうろした後、「草加ラグーン JAZZ&ROCK Fes」の芝生上でしばらくジャズを聞く。
※「シュガーヒルバンド」 芝生がまだ濡れていて座ってしまったことを後悔orz。
パレードのシメは「どどん鼓連盟」で、太鼓チームが県道に散らばって演奏。それぞれ観客を集めてた。
3日目は、ちょっと遅めに出て、まずは松原団地西口公園で初めて開催されたという「ドイツフェア」へ。
どうやら「獨協大学 雄飛祭」との間にせっかく空間があるんだからなんかイベントやろうとして企画されたらしい(あくまで「噂」です)が、何で「ドイツ」だったのかがよくわからない。
ステージイベントのタイムスケジュールがこれ。
市内の全高校が集結している。めずらしい。草加南高校と谷塚中学校の吹奏楽部は今年県大会に行ったし、草加西高校のダンスも確か上手だったはず。
市内スクールミニライブとかなんとか、別のイベントにすればもっと印象が良かったんじゃないのかなあ。
松原団地駅東口では「PINE JAZZ FES 2014」。
駅前通りには路上ライブと模擬店で、なかなかいい雰囲気。ここでイケメンお兄さんのいる店でケバブを買ってお昼ご飯。
ジャズフェスということで4箇所で演奏が行われているのだが、「ふささら祭り」メインイベントである「踊るん♪よさこい2014」を見なくては、とケバブだけ食べて県道方面へ。
ちなみに「ふささら祭り」は午後4時で終了だが、「PINE JAZZ FES 2014」は夜7時まで。4時半すぎに通ったとき、駅前通りは片付いてしまっていたが、南側道路にあるメイン会場は演奏が続いていた。松原団地駅から帰ろうとした人が、音に誘われて大勢集まってきたんだろう、会場は大混雑。黄昏時のジャズ、しばらく聞いていた。
さて、4回目となった「踊るん♩よさこい」、県道3箇所→綾瀬川ラグーンステージ→左岸広場ステージと流れていくシステムはいい感じ。露店・模擬店のある遊歩道側から見下ろしたり、ラグーンの芝生で座って見たり、は広々として気持ちいいし、左岸広場では完全なステージスタイルのパフォーマンスを見ることができる。
最後の旗の競演+総踊りになると、その場にいる人みんなが楽しくなってしまう雰囲気となる。最後の「こばとんよさこい」ではいつのまにかコバトンが来ていた(午前の部の総踊りでも登場したとのこと)。
※真ん中にコバトン。
「よさこい」の演舞は、ダンス(さまざまな種類のダンス、ジャズやヒップポップ)や演劇、日本の伝統芸能の振り付けなど、さまざまな要素がなんでもあり的にぶち込まれていて、見ていてとてもどきどきする。
こんな素敵なパフォーマンスが次々と繰り出される、これを無料で見ることができる、たくさんのチームがわざわざ草加に来てくれてるんだ、って思ったら、何かちょっと感動した。
ジャズフェスのバンドだって学校の吹奏楽部だってそうだ、自分が楽しむ時間を削って来てくれている。
そして、模擬店や露店、そのほかの出店など「おもてなしする側」の人数も膨大だ。
「おもてなしされる側」として、改めてたくさん感謝したい。
どうもありがとう、とっても楽しかった。
※「神明庵」+「日光歴史街道活性化コンソーシアム」の「日光街道銘酒めぐり 美酒絢爛」
※来年2月に開催される「ドレミファそうかコンサート」のお店。資金調達のため、演奏家協会会長である河内紀恵さん自ら販売。
※あの「ひよこ」はひとつひとつ職人さんが手作りしていた!「目」を入れるイベントを開催。かわゆい。
※色の変化とダンスのメリハリ、瞬きできないパフォーマンス!「常陸國大子連」
※
以前もお祭りのブログで書いたことがあったと思うけれど、「ふささら祭り」は「市民祭り」だった。
かつては夏祭りのように、夜8時頃まで露店が出ていて、人が集っていた。
いつだったか、巨大なクリスマスツリーが飾ってあって、それに点灯するイベントもあった。その頃の露店は谷古宇橋から松原団地入り口交差点まで、びっちり隙間無く露店が続いていた。通路は満員電車並みに混んでいた。夕暮れ、その通路を脱出し、百代橋や矢立橋に登って上から遊歩道を見下ろしたときの、灯りがどこまでも続く風景はとても幻想的で、ずっと見ていたいと思った。
もう帰ろうと遊歩道を松原団地駅に向かっていたとき、目の前の赤ちゃんを抱っこしていた女性2人が、「私が学生の頃は夜までやっていて、遅くまで遊んでて楽しかった」と話していた。
今の形になってしまったことを、物足りなく思っている人は大勢いるんだろう。
« 「獨協大学創立五十周年」をお祝いした雨の1日 | トップページ | 去年を知ってる草加市民が開始早々駆けつけた今年の「街グルin草加」 »
« 「獨協大学創立五十周年」をお祝いした雨の1日 | トップページ | 去年を知ってる草加市民が開始早々駆けつけた今年の「街グルin草加」 »
コメント