「獨協大学創立五十周年」をお祝いした雨の1日
22日、雨の中私は獨協大学にいた。「獨協大学創立五十周年記念行事」に参加していたのだ。
式典・記念講演と、祝賀会。
以前、「草生人」で「草加には獨協大学がある」という特集をした縁で、ご招待いただいたのだ。今でも、「草生人」を置いて頂いている。ありがとうございます。
式典は獨協大学35周年記念アリーナで行われた。
一人で行って、周りを見回しながらおそるおそる指定の席に向かい、「ここよろしいですか?」と隣に座る女性に声をかけたら、なんとそこにいたのは渡辺教具製作所の渡辺美和子さん。
以前取材させていただき、その後も何度かお逢いしている。地獄で仏、というわけではないが、こういう緊張した場で知っている人に会えたときのほっとした感はなんともいえない。
式典が始まるまで、獨協大学管弦楽部の心地いい生演奏を聞きながら、いろんなお話をさせていただいた。
式典が始まった。
開会の辞、校歌斉唱、獨協大学学長の犬井正氏の式辞、獨協学園理事長の寺野彰氏の挨拶、来賓の方の祝辞と続き、休憩の後、記念講演、「獨協、その時〜獨協大学50年を振り返る〜」ビデオ上映があって、無事終了。
式次第のリーフレットには祝辞のところに文部科学大臣 下村博文氏の名前もあったが、公務とのことで代理の方による祝辞代読となった(「大臣」がこういう場に直接いらっしゃることは、そうそうないとは思うけれども)。
駐日ドイツ連邦共和国大使 ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン氏は祝辞だけではなく、記念講演でもお話しされた(ドイツ語での講演。同時通訳者として女性の方がとなりに立ち、センテンスを区切って美しい日本語を話してしてくれた。たぶん事前にある程度内容を知っていたのだと思うのだが、手元でものすごい勢いでメモをとっていたのが見えた。実際どうだったんだろう※1)。
ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン氏の記念講演の題目は「科学─異なる大陸間の架け橋」。文字通り「科学は国境を越える」ことについて、獨協大学とドイツと日本との関係、さまざまな事例を交えて話されていた。
式辞や挨拶や祝辞では、獨協大学の建学理念「大学は学問を通じての人間形成の場である」のフレーズが何度も何度も語られた。これについては獨協大学の公式サイト(獨協大学の沿革)をどうぞ。
さて、式典の後は祝賀会。
式典に訪れたほとんどの人の目的はこちらだ(祝賀会のみ参加されている方の受付があった)。
もちろん目的は飲み食い(だけ)ではない。
自由にテーブルを周り、「獨協大学創立五十周年」という名目のもと、同窓会的に集まったさまざまな人(知人友人恩師、仕事がらみ等々)とお逢いし、名刺交換し、お話できることが「祝賀会」の存在意義。
渡辺さんは、知人の教授を探して人波に消えてしまったが、私自身はちんまりと一箇所で飲み食い(^_^;)。とりあえずこの場に居られたことでけっこう満足していた。※2
ただ、渡辺さんにご紹介いただいた獨協大学教授の岡村圭子先生との出会いには、ものすごく感謝している。
これだけで記念行事にきた甲斐があった!という感じである。
なんせこの方の専門が「ローカルメディア論」なのだ※3。「タウン誌」はそのものずばり。とてもきさくな方で、食べ物を持って来てくださって恐縮してしまった。
「ぜひ授業でお話を」と言われたのだが、本来なら、私の方がお話を伺いたいくらいなのだ。
ステージ側では、同窓会会長、父母の会代表幹事の祝辞と、学生代表挨拶(相当緊張していたっぽい)、フラメンコサークル「YERBA BUENA」の踊りと続き、午後6時に祝宴は終わりとなった。
先月は「商連創立十周年」、今月は「獨協大学創立五十周年」と、記念式典・祝賀会に連続で参加させていただいたわけだけれど、「記念式典+祝賀会」は「時間の流れに印をつける」という大きな意味があるんだなあと改めて感じた。
祝賀会の方は、新たな人脈を作るための絶好の機会でもある。
今回私自身はあまり活用できていたとは言いがたいけれど、渡辺さんにお逢いできて、岡村教授を紹介していただいて、改めて取材時お世話になった獨協大学総合企画課の油谷さんにご挨拶できたことで、大満足の1日だった。
※式典の式次第と朝日新聞に掲載された全面広告コピー。
※補足
※1
以前、獨協大学天野貞祐記念館大講堂で開催された防災に関する講演会を聞きに行ったとき、全員に受信機とイヤホンが配布され、まさにリアルタイムの同時通訳を聞くことができてびっくりした。さすが語学の獨協大学!と。
※2
言い訳になるけれど、移動にはちょっとめんどくさい大きなバッグを持って行ってしまったので、それを持ってテーブルを回るのが憚られたことと、後は名刺を忘れてしまったこと。早く印刷しなくては。。しかしほとんどの人がバッグをテーブルの下に置いたままで移動していたけれど、貴重品、入ってないのかな。男性は身につけてるってことなのかな。私が心配しすぎなのかな。うーむ。
※3
岡村圭子著 「ローカルメディアと都市文化」
※4
帰り際にいただいたお土産の中味は、複数のパンフレットと、獨協大学内でとれた米で作ったおせんべいと、ユーハイムのバームクーヘン。