「記念式典」の記憶を未来への基点へ
9月28日、ヨーカドー上にあるアコスホールでは、盛大な祝賀会の準備が行われていた。
「草加市商店連合事業協同組合」設立十周年記念の記念式典と祝賀会である。
「草加市商店連合事業協同組合」(以下商連)は市内にある28の商店会が参加する団体で、前身は1974年に結成された「草加市商店会連合会」。10年前の2004年に中小企業等共同組合法に基づいて法人化し、設立。
普通に草加市で暮らしている人にとっては、それほどなじみがない団体だとは思うけれど、市内の商店で使えるポイントカード「そう★か〜Do」を発行・運用していて、去年、10万人の人出を集めて大成功した「街グルin草加」を主催した団体である、というのが一番わかりやすいだろう。市内の各種イベントにも協賛・参加している。
市内商店街をとりまとめ、その活性化のためにさまざまな活動をしているのだ。
開始15分前ごろに到着すると、すでにたくさんの人が集まっていた。入り口ロビーでは、演奏家協会の方による演奏が響いていて、落ち着いた雰囲気(「草加市演奏家協会」金管楽器四重奏)。
入り口では、理事長三井氏を初めとする役員の方が出迎えられ、多くの人が挨拶し、握手をされていた。
受付でいただいた袋には、32ページオールカラーでしっかりとした作りの「設立十周年記念誌」と、「草加せんべい物語」が書かれたリーフレットが入っていた。
記念式典は、副理事長佐々木氏の開式の辞で始まった。
理事長三井氏による主催者挨拶、来賓の方々の挨拶、功労者表彰、従業員永年勤続者表彰(商連事務局と、商連直営店である「草加市立病院内売店」で長年働いてきた方々への表彰)などと続き、記念式典は終了。
引き続いて、祝賀会。
早速ステージではアトラクションが始まった。
※夢寿美の会(むすびの会)
※ロビーで最初演奏されていた「演奏家協会」のみなさん
料理は美味しく、コンパニオンの方が常時テーブルを周り、飲み物や食べ物が無いと取ってきてくれる。バイキング形式の料理も多彩だったけれど、その場で寿司職人さんが寿司を握っていたのはびっくりした。
ステージ下横では、草加せんべいを焼いていて、焼きたてを配っていた。
珈琲の他、「つばさの森」の小松菜ジュースも用意され、アルコールがダメな私も飲み物に困らなかった。
最後のアトラクション「タヒチアンダンス」では、数名の方が舞台に連れられて一緒に踊るという、フィナーレ的演出で大盛り上がり。
お恥ずかしいことだけれど、実は私は、こういう形の式典や祝賀会は参加したことが無かった(働いていた会社が小さなところでその手の催しに参加する機会が無かったのかもしれないけれど)。形式的なことが苦手で、こういったことに資金を使うことの意味をはかりかねていた。
ただ、今回のような記念式典は、こうした形で10年という時間をまとめ、盛大に告知して多くの人の記憶に残すことに意味がある、この時間と記念誌の存在が、これからの未来を作っていく基点になるんだろうなと思った。「式典」には、そんな意味があるんだなあと。。
こんなことを今更書いているのもなんかお恥ずかしいけど、レポートさせていただいたことに、深く深く感謝いたします。
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会場では、お世話になっている方に大勢お会いした。「お久しぶりです」という会話を交わす。
「草生人」の取材などで関わっても、その繋がりが一時的になってしまう方も多い。インタビューで、もっとお話を伺いたい、と思っていても、次の号、次の号と、そんな人が増えていってしまうので、なかなかその思いは遂げられない。
取材のたびに「私もぜひ○○したいですっ」などと調子のいいことを言ってしまい、その機会が全然訪れないことに少しの罪悪感を感じている。。もっとフォローをしたいのだけれど、なかなか時間が作れないなあ。。